ホームページの開設にあたり

 今、日本はもとより世界各国がコロナウイルスによる感染症に直面し、医療、経済、教育、文化関係に多大な影響を及ぼしています。これらは、子供たちの命と健康を守り育てる養護教諭の直面する緊急課題です。本会は、このような子供たちの現代的課題への対応はもとより、本会設立時の趣意書のように、社会の要請や国民の期待に十分に応え得るために養護教諭関係団体の団体が一つにまとまり、組織的に推進する体制整備し、要請要望の活動をすることをめざしています。
 本会は、子供たちの健康の保持増進の実践に直接関わる現職養護教諭の団体である全国養護教諭連絡協議会、養護教諭の資質を担保する組織である養護教諭養成大学協議会及び日本教育大学協会全国養護部門、さらに、現職養護教諭、養護教諭教育行政、養護教諭養成教育を会員とし、学術的なエビデンスの提供等ができる学術学会である一般社団法人日本養護教諭教育学会、日本健康相談活動学会で構成しています。
 それぞれの団体組織の特徴を相互に活かし、本会の会則で謳っている ①養護教諭の資質能力の向上方策に関する情報収集および協議  ②養護教諭の資質能力の向上方策に対する要請および要望  ③その他、本会の目的を達成するために必要な事項を国の関係局や関係課への働きかけ、施策の実現のために努力したいと思います。
 また、コロナ禍の現状やデジタル化の国の動向を踏まえ、本会独自の「養護教諭のコンピュータ環境調査」を実施しとりまとめ報告書を作成しました。調査にご協力いただいた養護教諭の皆様に心から感謝いたします。さらに、構成団体でそれぞれ実施しているコロナ関係に関わる調査報告書などの結果を文部科学省健康教育・食育課に持参し会合をいたしました。
 今後は、各団体の独自の活動を側面から支援するとともに、養護教諭の課題を各団体が一定の合意形成し、共有し未来志向の活動を展開すべく努力したいと思います。なお、先の調査に回答していただいた現職養護教諭から、「養護教諭関係団体が存在していることを始めて知り心強く思った」「全国の養護教諭がひとつにまとまって活動することに感動した」「是非ホームページを拝見したい」等の声があり、ホームページを作成いたしました。皆様からの声が反映されるようにしてまいりますので。関係者の皆様どうぞご活用いただきたくよろしくお願いします。

令和2年12月
日本養護教諭関係団体連絡会会長
(女子栄養大学名誉教授)
三木 とみ子